体温のデータは、カラダの状態を表しているから。基礎体温は婦人病の早期発見、治療に役立ちます
基礎体温のグラフを観察すると、体温の上下から女性ホルホンのバランスが見えてきます。そこから関連して隠れた疾患を発見したり、診察や治療に役立つ情報を得ることができます。
基礎体温から見えてくる婦人病についてお話します。
生理が来ているのに、実際は排卵が起こっていない状態です。普通の生理より出血が少なかったり、少量の出血がダラダラと続いたりすることがあり、生理痛もあまりありません。月経周期も安定していないことが多い。漢方薬、ピルなどのホルモン治療、妊娠を望む場合は排卵誘発剤などの治療があります。今すぐ妊娠を望んでいない場合でも、婦人科の受診をおすすめします。
基礎体温が低温期・高温期の2層に分かれていない
妊娠を持続されるための黄体ホルモンの働きが不足していて、受精しても着床しにくい場合があります。妊娠を希望している場合は、婦人科での受診をお勧めします。
高温期が安定せず、途中で体温の下がる日がある
高温期が短い
不正出血が考えられる婦人病はいくつかありますが、出血があった場合に、生理によるものなのか、排卵によるものなのかを判断するために基礎体温グラフは大変役に立ちます。生理にも排卵にも関連しない出血がある場合は婦人科の受診をおすすめします。