基礎体温で次の生理日予測ができます。それは生理と基礎体温には密接な関係があるから。その関係を理解して、生理と上手につきあいましょう。
排卵が起きてから生理までの期間は決まっている
(約14日間)※正常な場合の日数。黄体機能不全などの場合を除く
排卵が起こると基礎体温が高くなる
(プロゲステロン:黄体ホルモンの働き)
まずは簡単に生理のしくみをおさらいしましょう。
生理の開始から次の生理までの期間を生理周期と呼びます。一般的に生理周期は25日~38日が健康的とされています。
生理が終わると卵胞期に入り、卵胞で卵を育て、エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌されます。子宮内膜が厚くなり、受精卵を迎えるベッドを準備します。
卵胞ホルモンがいっぱいになると、排卵を促す黄体化ホルモンが分泌され、成熟した卵子が排卵されます。
排卵が起こると卵胞からプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌され、基礎体温が高くなります。
受精卵が着床しやすいように子宮内膜がさらに厚くなります。
受精卵が着床しないとプロゲステロンが低下し、着床のために厚くなった子宮内膜がはがれ、血液と一緒に排出されます。これが生理です。
受精卵が着床しなかった場合、約14日間でプロゲステロンは低下します。この期間はほぼ一定のため、排卵から2週間後に生理が起こることが予測できるのです。
たとえば、今月の10日に排卵が起きている場合、生理の開始は14日経過後の25日頃から、と予測できます。
基礎体温グラフで見ると、高温期に入って約2週間たつと生理が始まり、体温も下がって低温期に入ります。
妊娠している場合、2週間経過後も高温期が続きます。
基礎体温グラフを観察していると、生理が遅れているときも排卵までの期間が長くなっているのか、妊娠しているのかの判断の目安になります。