グラフ別 ホルモンバランス講座(吉村6分類)
基礎体温グラフの形状は、あなたの女性ホルモンの状態を映します。
楽天キレイドナビでは、松本清一氏による分類(松本清一、北村邦夫 思春期婦人科外来 第2版 ―診療・ケアの基本から実際まで―, 株式会社 文光堂, 2004年4月, p.16-17)を元にした、日本産科婦人科学会前理事長 吉村泰典教授による分類に従い、基礎体温グラフを6タイプに分けています。(吉村6分類)
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(タイプ1) キレイ2層タイプ
- グラフの特徴
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- ・高温期が12~14日
- ・低温から高温へ1~2日以内に移行する
- 低温期と高温期がはっきり分かれている『キレイ2層タイプ』は、健康的なホルモンバランスといえます。
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(タイプ2) 高温期じわじわタイプ
- グラフの特徴
- ・低温期から高温期に移行するまで数日かかる
- 一般的に、低温期から高温期への移行は1~2日で終わりますが、『高温期じわじわタイプ』は高温期への移行に時間が掛かります。排卵期がいつかわかりにくいですが、大きな心配はないでしょう。
(タイプ3) 高温期ギザギザタイプ- グラフの特徴
- ・高温期の体温が安定せず、体温が低くなる日がある
- 高温期が安定せずに途中で体温が下がる傾向がある『高温期ギザギザタイプ』は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が不十分など、黄体機能に問題がある可能性があります。
(タイプ4) 低温期長めタイプ- グラフの特徴
- ・低温期が25日以上続く
- ・高温期が12~14日
- 理想的な低温期の期間は14日前後といわれています。高温期に移行するまでの低温期が25日以上ある『低温期長めタイプ』は、卵胞の発育に時間がかかっています。
(タイプ5) 高温期短めタイプ- グラフの特徴
- ・高温期が9日以下
- 一般的に、高温期は12-14日くらいが理想と言われています。しかし、高温期が9日以下で終わってしまう『高温期短めタイプ』は、黄体機能に問題があり、高温期を維持できなくなっている可能性があります。
(タイプ6) 高温期不明タイプ- グラフの特徴
- ・体温グラフが高温期・低温期の2層に分かれていない
- 健康な女性ならば高温期と低温期の二層に分かれますが、『高温期不明タイプ』は二層に分かれず体温が安定していません。この場合、排卵していないことが考えられます。体調や生理に乱れがあれば、原因はホルモンバランスにあるかもしれません。妊娠希望の有無にかかわらず、このタイプが続く場合は婦人科の受診をおすすめします。