ホルモンバランスは、どうして乱れるのでしょうか?また、乱れたホルモンバランスを戻すにはどうしたらいいのでしょうか。
女性ホルモンの分泌に関わる場所は主に「視床下部」「下垂体」「卵巣」などがあります。
「視床下部」「下垂体」は脳にあり、食事や睡眠などの基本的行動や怒りなどの感情をつかさどるところです。つまり、「食事」「睡眠」「感情やストレス」と密接に関連している部分になります。
「卵巣」は生殖機能をつかさどるところです。そのため「今は生殖できない環境にある」と体が判断すると、その機能を弱めてしまいます。
過度なダイエットによる「栄養不良」や、極端な「睡眠不足」、仕事や生活による「ストレス」がホルモンバランスに影響を与えるといわれるのはそのためです。
また、これら以外に先天的疾患や脳腫瘍、多嚢胞性卵巣症候群など、別の原因が隠れている場合もあります。
食事・睡眠・ストレスに気をつける、といわれると、なんだか生活全般に気をつけなければいけないようで大変に思うかもしれません。
しかし、ちょっとした習慣を少しずつ取り入れることで、改善していくことができます。
バランスの良い食事は大切ですが、外食などでうまく調整できないことも。そんなときはサプリメントや漢方薬などで不足分を補うことも出来ます。亜鉛、ビタミンB6、ビタミンEなどはホルモンの合成に効果あるといわれています。
夜、眠りたくても眠れない、忙しくて十分な時間がとれないなど、睡眠にはざまざまな状況があると思います。
朝日を浴びる(体内時計をリセットして体内時計の狂いによる不眠を解消)
眠る直前にお風呂に入らない(自律神経が興奮して寝つきが悪くなる)
適度な運動も質の良い睡眠に導いてくれます。
上手に少しずつ工夫してホルモンバランスを整えていきましょう。
また、ホルモンバランスの乱れを自覚するためにも、基礎体温を計測し基礎体温グラフをつけ、ホルモン分泌と体温の変化に意識を向けることが大切です。