妊娠に必要なカラダの状態を知るために、基礎体温を記録してみましょう。
基礎体温を記録すると、排卵期の他にも、妊娠に適切なカラダの状態であるかどうかが見えてきます。それは、基礎体温は妊娠に必要なホルモンの働きによって体温が上下するから。妊娠を望むなら、まず基礎体温を記録して、自分のカラダの状態を把握しましょう。
妊娠に必要なカラダの状態を作っているのが、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンです。生理の後、「卵胞期」という時期にエストロゲンの分泌量が増え、子宮内膜を厚くしながら受精卵が着床するための準備をします。
その後、「排卵期」に排卵が起こると、プロゲステロンの分泌が増え、妊娠を維持し、お腹の中で赤ちゃんを育てるためのカラダの状態を整えていきます。
健康な精子が元気でいられる期間は3日間。卵子が元気でいられる期間は1日間といわれています。ということは、精子は卵子に出会うまで待っていることができるので、排卵日前の3日間と、排卵日、排卵後一日間を合わせた5日間が妊娠しやすい時期となります。(避妊を望む場合はこの5日間が危険日)
妊娠を望むなら、前もって排卵日を予測することが妊娠に大切なタイミングを逃さないことになるのです。生理日と基礎体温を記録することで、この排卵日を前もって予測することが可能になるのです。
基礎体温グラフの線が理想的な状態でない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。いくつかの例を見てみましょう。
妊娠を持続されるための黄体ホルモンの働きが不足していて、受精しても着床しにくい場合があります。妊娠を希望している場合は、婦人科での受診をお勧めします。
卵胞発育に時間がかかっており、排卵日を予想することは難しいです。
卵巣の機能が弱っている状態が考えられます。
妊娠を希望している場合は、産婦人科での受診をおすすめします。